2014年12月29日月曜日

トゥザワールド、近年最高のメンバーを相手に2着激走 2014有馬記念

12月28日はコミケ初日有馬記念。
トゥザワールドが出走し、勝利時記念撮影の抽選にも受かったので当然中山競馬場へ足を運びました。
有馬記念の日にきたのは初めて、とにかく人が多い…。
午前中はコミケに行ってましたが、体感温度はそれをはるかに上回って汗が出てきます。



あまりの人の多さにスタンドに出られず、パドックもこの程度の写真が精一杯。
口取り集合場所の近くでモニター観戦の腹を決めました。
モニターを撮影してみたらなんとなくいい感じに(笑)




いよいよレース。ドラフト2位で好枠を引いたもののスタートではやや後手を踏み、それでもすぐに6~7番手まで押し上げますが、好位のインではなく外目に。
正面スタンド前では首を振る動作を見せ、それを見たこちらは当然「うわぁぁ……」と頭を抱えます。

1000m通過が1:03秒で「おせーなあ!」という叫びも上がる中、予想通り早めにマクリをかけるゴールドシップ。縦長の2番手に居たエピファネイアがなぜか後続を待ち、馬群が固まって直線へ。
4コーナー手前からビュイック騎手も追ってトゥザワールドは付いていきます。

詰まることも無く馬群を割って伸びますが、先に抜けたジェンティルドンナを捕まえきれずに3/4馬身差でゴール!
枠順ドラフトで1番目と2番目に引かれた馬でのワンツーフィニッシュ。偶然ですね~(棒読み)
スローリプレイですと、ゴールドシップに差されてるように見えたのですが何とか2着を確保!
競馬史に残るような4強の一角を崩しての2着ですから、贔屓目抜きで価値は高いですよね。
ビュイック騎手ありがとう!!!!


陣営のコメントは以下のとおりでした。
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12/28  池江厩舎
28日の中山競馬では道中7番手付近をリズム良く追走し、直線では間を割ってしぶとく伸びたが2着まで。

「菊花賞から2ヶ月近く経っていいリフレッシュになっていたようですし、2週連続で調教に跨がらせていただいて確実に状態が上向いて来ているのを肌で感じていました。パドック、返し馬と落ち着いて対応してくれましたし、スタートこそタイミングが合わずにゆっくりになったものの、道中は本当にスムーズに追走することができました。結果としては前に一頭いましたが、それでも直線では狭いところを怯まずに進んで、かなり強力な古馬たちには先着してくれましたからね。フォームからはもう少し広いコースの方がいいのかなとも感じましたが、今日の相手にこの走りができるのですから、力のあるいい馬ですね。今日は一番いい結果を出せず申し訳ありませんが、また機会がありましたら乗るチャンスをいただきたいです」(ビュイック騎手)


「いい枠をひけましたから正直もう少し前から運べればより良かったかとは思いますが、行き脚が予想よりつかなかったですね。それでも道中に関しては悪くないリズムで、直線ではしっかりと脚を使ってくれました。ただし、初めての古馬との競馬でなおかつ相手が相手であそこまで来ていただけに、余計に一番いい結果ではなく悔しいですね。申し訳ありません。馬は頑張ってくれましたが、やはりもうひとつ上の着順ではなければダメですし、厩舎としても一緒に上を目指していきたいと思います。今日のメンバーレベルでの走りを考えても来年はしっかりと飛躍の年にしたいですし、視野を広くもっていろいろ挑戦していきたいですね」(池江師)


菊花賞のよもやの大敗から早2ヶ月。牧場、厩舎が一丸となって態勢を立て直し、今日のいい状態での出走に漕ぎ着けることができました。結果的には最良のものとはなりませんでしたが、掲示板に載った他の4頭は間違いなく古馬のトップレベルにいる馬たち。それらに臆することなく終いにいい脚を使ってくれたことは、この馬のポテンシャルの高さを示していますし、来年こそはビッグタイトルを是非とも手中に収めたいところです。この後はレース後の状態を見ながらにはなりますが、ある程度長めのスパンでどういったローテーションを組むか模索していくことになります。
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間違いなく近年最高であるこのメンバー相手に2着ということに、レース直後は興奮しっぱなしでしたが、冷静になるにつれて「ああ、スタートをポンと出ていれば…」「もう一列前に付けられていれば…」「戸崎があんなに完璧に乗らなければ…」などと欲が出てくるのは止むを得ないところ。
陣営も2着で満足していない所が頼もしいです。


母、兄の指定席だった3着よりも着順をひとつ上げました。来年はさらにもうひとつ上げなくてはなりませんね。