2014年11月3日月曜日

アンブリッジローズ、1年11か月ぶりに勝利を飾る。

11月2日の福島8レース、3歳上500万下 若手騎手限定戦(芝2000m)にアンブリッジローズが出走しました。
若手騎手限定戦とは言え、3年目の杉原君騎乗で57キロ。他の馬を見渡すと50キロの馬なんかもいてさながらハンデ戦の様相でした。さすがにちょっと不安になるし、それが人気にも反映されたか単勝3番人気に。1番人気もあると思ってましたけどもね…。

レースでは、3枠5番からスッと出て先行馬を見る形のインで溜めるいい形。
後続が次々と早めのマクリを掛けてくる中、全く動じずインから上がっていき4コーナーで先団に取り付くと、1番人気のテスタメントをあっさりかわして勝利!
しかし、ちょっとビックリするくらいの快勝。騎手もうまく乗ってくれました~。

これが1年11か月ぶりの勝利で待望の2勝目です。長かったなぁ……。




陣営のコメントは以下のとおりでした。
-----------------------------------------
11/2  国枝厩舎
2日の福島競馬ではまずまずのスタートを切り中団内々のポジションをキープして流れに乗る。向こう正面からポジションが入れ替わる展開になったが、慌てず運び勝負どころと見るやいなや進出を開始すると直線では力強く抜け出して優勝。


「おめでとうございました。乗せていただけることになりましたし、何とかいい結果を出したいと思っていたので、勝つことができてホッとしています。少しうるさいところがあるとは聞いていましたし、実際のところゲート内でちょっと頭を上下させていたんです。でも、それは把握していることでしたし、ある程度遊ばせておいて一度グッと引いたら頭を上げてくれましたので大丈夫と思っていました。そして、いい形でスタートを切ってくれましたね。それで前を見ながら中団での内々のポジションをキープできましたし、理想的でした。途中で他馬が上がっていくような展開になりましたが、それによって人気馬が苦しくなるだろうと思っていましたし、内で包まれて動けなくなるような事態も避けられましたので慌てることはありませんでした。上位どころのどの馬を目標にすべきか状況を見ながらレースを運べましたし、最終的に7番の馬をパスし、外から来た馬に蓋をされないようにしました。4コーナーで馬の間にうまく頭を入れてポジションをキープできましたし、いい形で直線へ向かえました。楽に抜け出しすぎて、ちょっと抜け出すのが早すぎたかなと思いましたが、大丈夫でしたね。先頭に立ってリラックスはしていましたが、こちらも何が何でもという感じでは動かしていませんでしたし、気を抜きすぎたらダメだよと教えてあげればその分だけ馬もちゃんと走っていました。今日は力が違ったということでしょうね。アンレールの時もうまく行きましたが、今回もうまく行って本当に嬉しいです。ありがとうございました」(杉原騎手)


「うまく行きましたね。おめでとうございました。そして、ありがとうございました。順調に調教を積めていましたし、状態は悪くないと感じていましたから、あとは立ち回りひとつかなと思っていたんです。乗り役も杉原で行くことになり、稽古にも乗ってもらってしっかりと感触を掴んでもらったうえでレースへ臨んでくれましたし、よくやってくれました。所属の藤さん(藤沢和雄調教師)にもちゃんとお礼を言わないとな(笑)。まぁ、ここは未勝利馬も何頭かいたメンバー構成のレースでもありましたし、結果的には力が違ったということでしょう。今度は1000万下クラスで戦っていかなければいけませんが、そう簡単ではないでしょうし、何とか頑張って上のクラスでもいい勝負ができるようになってほしいと思っています。ひと息入れてまたいい状態でレースへ向かっていきたいと思っていますが、年内の競馬になるか来年改めてという形を取るかは今後の状態をもとに考えていきたいと思っています」(国枝師)

これまで歯がゆさが残るレースも多く、今回の道中もハラハラした気持ちは拭えませんでしたけれど、鞍上の好リードによって勝利に導かれたと言っても過言ではないかもしれません。もちろん国枝厩舎スタッフ、ノーザンファーム天栄スタッフの尽力あってのものですし、アンブリッジローズ自身がしっかりと走ってくれたおかげでもあります。携わった人々と馬が一丸となって挙げた勝利と言えるでしょうし、嬉しいの一言につきます。一度使ってリセットしてまた次という形がベターではあると思いますので、いったん放牧に出す予定にしていますが、クラスが上がってからもまた頑張ってほしいと思っています。
-----------------------------------------
杉原君、会心の騎乗とあって喋る喋る(笑)。実に嬉しさが伝わってきますがこちらも嬉しいです!
藤澤先生には今回のお礼とともに、天皇賞のお祝いも言ってあげてください。

それにしても3歳春の暗黒っぷりからよくここまで立ち直ったものよ…。
国枝先生のレース選択も素晴らしいです。
春のうちに勝ててたらもっと良かったんだけど(笑)


まだまだ出資金をようやく半分回収した程度ですし、この先1000万下の戦いもなかなか厳しくなることが予想されますが、だんだん力がついてきた感じですのでこのまま頑張って行きましょう。