2014年7月1日火曜日

奇跡の発売!「燃えろ!新日本プロレス『猪木vsアリ』」

第1号が出てから3年近くたった「燃えろ!新日本プロレス」
ここまでですでに67号を数え無事完結。187万部突破というヒットを飛ばしたこのシリーズ、エクストラとして最後を飾るのは何と「アントニオ猪木vsモハメッド・アリ」
これはもの凄いご褒美ですね。
この試合の初出の商品がDVDマガジンとは一体誰が予想できたでしょうか…?

かつてフリマやプロレス会場周辺の路上で売られていた海賊版を観ていた者としては、隔世の感があります。
                      
いままで1号も買ったこと無い(すいません…)のですが、さすがにこれは発売日に書店で購入しました。

ちょっと前にはこんなツイートも話題になったし、タイミングもいいですねぇ。
アリにとっては黒歴史かと思ってたけど、意外とそうでもないのかな…?。



試合は、やはり脚を取って回転して上になり、肘(反則)をブチかます6ラウンドは何度見ても興奮します。

あとは、海賊版のまっ黄色な画質だとよく解らず、「アリキックってそんなに効いて無いんじゃないの…?ホテルで倒れたってのも、ソースがプロレススーパースター列伝(笑)だったりするし」と今まで思っていましたが、終盤のインターバル時にアップになるアリの足が真っ赤に変色しているのがよくわかる衝撃的な映像で、過去の自分の不明さには恥じ入るばかり。猪木さんスンマセン!!


そして正直、試合よりも面白いのがディスク1に収録されている「契約→来日→アリ記者会見→ディナーパーティ→公開計量」の、試合にいたるまでの経緯を追った貴重すぎる映像。

調印式から延々と続くアリの挑発、罵倒(しゃべりは全てラップのリズム)、ルール変更に振り回され続けた猪木が、ディナーパーティで怒りをにじませながら演説…という流れは試合前の盛り上げ方として実に完成度が高すぎます。
これをリアルタイムで追ってた人は、猪木に対する感情移入が半端ではないでしょうね。

まあ、激高して猪木に掴みかかろうとするアリを見てると、明らかにプロレスに対する理解度(笑)が高すぎな気がしないでも無いですが…。そもそも制止してるマネージャーはフレッド・ブラッシーだし。


この試合のドキュメンタリーが5年ほど前にテレビ朝日で放送されましたが、そこで流していた「公開スパーリング」の映像が収録されていないのは唯一残念な部分。
しかしこの内容で2枚組にも関わらず値段は据え置き1600円。正直この数倍の値段で売りに出されても驚きは無いので、ちょっとどうかしているくらいの豪気っぷりです。

いやー、素晴らしい!集英社さんありがとう!!