2013年9月16日月曜日

手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから

東京都現代美術館にて、9月8日まで開催されていた「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」。開催最終日になんとか行くことができました。
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/145/

この会場に来るのも、特撮博物館以来の約1年ぶり。

もちろん音声ガイドも借りたよ。009の声はうれしいことに井上和彦!
……なんだけど、やたら甘ったるい声だったのはちょっとばかり残念でした。


展示は、
第1部「二人の出会い マンガ誕生」
第2部「爆発するマンガ 時代への挑戦」
第3部「“ちから”の本質対決」
第4部「未来へ生き続ける”ちから”」
の4部構成。基本的には両人の歴史を追った形で進みます。




第1部では、「メトロポリス」のタイトルが改題前の「超人ミッチー」になってたのが驚き。
そりゃ、メトロポリスの方がはるかにいいタイトルだよな~…
それらの原稿が「松本零士 蔵」になってるのも二度びっくり。


数少ない撮影可能エリアでは、あのトキワ荘の外観を見事に再現!(笑)
うーむ、こんなのがあると知っていれば、大勢で来て「まんが道」的な集合写真を撮るべきであった…!

内部には、石森氏と手塚先生の部屋も再現されておりました。
レコードや、ハヤカワの本など雑多に置かれた石森氏の部屋に対して、なんにもない手塚先生の部屋がとにかく対照的です。

昨年、某イベントでいただいた「酎ーダー」「チキンラーメン」なども展示されてました。やるねぇ~。



トキワ荘を抜けると、第2部「爆発するマンガ 時代への挑戦」へ。
2人の作品がだいたい年代別に紹介されています。

もちろん知ってはいるけど、石ノ森先生は「ファンタジー・ワールド ジュン」をやった後はひたすらヒーローもの連発。全く極端すぎますな。

「ブッダ」で悟りを開くシーン。
映画「人間革命」のラストと全く同じなので、手塚先生には大変申し訳ないけど笑わずにはいられませんでした…。スンマセン!!


ももいろクローバーZと009のコラボ。意図がよく解らん…
いくらなんでも、黄色が001というのは無理がありすぎるだろ。ポスター観るまで004かと思ってたよ(髪型的に)


第3部はパパッと観て第4部。
他の作家によるオマージュ作品の展示で、まあ藤子不二雄A、さいとう・たかを、永井豪、ちばてつや、島本和彦、小畑健、ヤマザキマリ、羽海野チカ…などなど、いつもの人から珍しい人まで、錚々たるメンツが並んでるのですが…
「フハッ!」と驚く手塚・石ノ森両氏が拝める、御大・水木しげるのマンガ。
しかしこれはちょっとひどすぎる(笑)
「というわけで両氏は早死にしてしまったんだなぁ」って、こんな締め方はこの人でなければ許されないよ!!!


このオマージュ作品集、図録を購入すると別冊として付いているのですが、
「和月伸宏先生の作品は都合により掲載されておりません」との注意書きが。

ひょっとして、いつぞやのジャンプ新年号的なトラブルでもあったのでしょうか…?