2013年1月23日水曜日

ナニ考えて映画作ってんの? 三宅隆太と継田淳の脚本家ガチトーク Vol.6

1月16日に阿佐ヶ谷ロフトAで行われた「ナニ考えて映画作ってんの?三宅隆太と継田淳の脚本家ガチトーク Vol.6~脚本に必要なことはすべて日本語吹き替え版から学んだ!~」に行ってきましたよ。
なかなか予定が合わなくて、約1年ぶりの参加です。
前半での、スターウォーズ初TV放送の際のお祭り騒ぎ感や、高島忠夫のありもしないストーリーをでっち上げて褒める(笑)などの貴重映像や、後半の「オーメン2 ダミアン」「ジョーズ」を例に出しての「シーンとしてこだわるべき所、こだわってはいけない所」や「吹き替えの意義」「導入における、人物と人間関係のスムーズな説明方法」の解説はかつてのマンガ夜話を思わせる凄さ。 


他にも、「ピースメーカー」の字幕とTV版吹替の映像を比較して、日本語吹替によるほんのちょっとしたセリフの追加で、元よりもはるかにいいシーンになっている事を検証するなど、実に勉強になります。

三宅さんの「セリフだけじゃなくて、表情や動作を含めて芝居を観たいのに、字幕を読むという行為は本来不自然なこと」(思い出しながら書いてるので、細部は違ってるかも)という発言が印象に残りました。

                         
かつては、日本語吹替を目の敵にする風潮が確かにありましたし、「TVの映画はすべて字幕にせよ!」と言った投書が新聞に載ることもままありました。
風向きがだんだん変わって、吹替声優が評価されはじめたのはこの本が出たあたりからでしょうか。
それが今や字幕よりも吹替が主流になり、洋画より邦画が売れる世の中。いやはや意外な方向に変わるものです。