2012年10月12日金曜日

オタク大賞マンスリー 10月号

10月2日、今月も浅草の模型塾で「オタク大賞マンスリー」が行われたので観てきましたよ。
出演は宮昌太朗さん(司会)、東海村原八さん(フィギュア原型師)、柿崎俊道さん(聖地巡礼プロデューサー)、野口智弘さん(ライター)の4人。

第1部はいつものようにそれぞれがオタク系にニュースを挙げて語りました、この形式もだいぶ定着してきましたね。



東海村原八
●オスプレイ沖縄配備
・オタク分野では老舗の「ミリタリー」だがずっと新兵器が出てこず、このオスプレイも「新型輸送機」
戦闘機ですらないのにニュースになるくらい、ミリタリー業界では主役が居ない。
ガンダムで言うとミデアですらない、マッドアングラーくらいのポジション。

・本当はやっぱり危ない、羽が並んでる「サイドバイサイド」という構造で干渉してしまう。
制御が難しいので、丁寧に運用すればいいが英雄的(笑)に使うと危ない。

・みんながどんどん好きになっていったのが面白い。
反対派の市長や自治体の人が試乗した時、アドレナリンが出て高揚した顔を必死に怒った顔に変えているのを見て「気持ちわかるなー!」と思った(笑)
ということで、ひさびさのミリタリーオタクネタ。

●原型師マンガ、いろいろ
・DOLLMASTERぱられる
ワンフェスのレポートマンガ、年2回の掲載で8年掛けて単行本1冊分が貯まった(笑)8年分のワンフェスレポートが読める。

・REACH MAN
37歳で脱サラしながら原型師を目指す話。見てみるとあまり原型師である必要が無い。適度に夢があって手が届かない職業という捉えられ方をしている。
                        
模型塾に来る人で「原型師になりたいんです!」という人が増えている。
最初に作品を「2コ作ってみる」よう教える。どんな天才でも1コ目はヘロヘロ、才能があれば2コ目からグーンと伸びる。ただ、1コ作るまで行かない人が多い。
原型師になるの大変ですけど、声優よりは楽ですよ!!(笑)


柿崎俊道

●鉄拳タッグトーナメント2
・やりたいんだけど買っちゃうと時間が無い。いまは家で通信対戦できちゃうからな~。

・(格ゲーは若い人ついて来てるんですか?の問いに)ついて来てないです。年齢層がそのまま上がっていく。一度も話して無いのに知ってる人ばかり!(笑)

●鷲宮土師祭 72000人
・らき☆すたのヒットから「萌えみこし」が定着し、いまや72000人動員。
地元の商工会もがっちりバックアップ、初詣は50万人。

・北関東の痛車ユーザーの溜まり場になっている。集まる場所がなかなか無いけど鷲宮ならウェルカム(笑)
コスプレコンテスト、1000人くらい参加して3割が男性、ほぼ女装。女装コスプレを許すコスプレイベントは少ない、けど鷲宮ならウェルカム(笑)

・ココを参考にしすぎて、劣化版が全国に出る懸念が…
鷲宮の特異性が失われなければ良いが。


野口智弘
●東京ゲームショウ(…にWiiU)
・言われているほどソーシャル一辺倒ではなかった。コンシューマは大作、中小の会社はソーシャルと言う棲み分け。
宮「Wiiでコケた任天堂の…」
野口「いや、コケてはいないですね」
宮「売れたって言っていいんですか?ソフトが売れたと言う認識は?」
野口「任天堂のソフトは売れました(笑)」

・ガラパゴス化が進んでたという印象。洋ゲーが少なかった。

●アイアンスカイ
・月からナチスが攻めてくる話(笑)。最初にプロモーションムービーを作って出資を募り、制作費7億のうち1億がカンパ。

・ナチスをバカにするわ、アメリカをバカにするわ、黒人をバカにするわ、北朝鮮をバカにするわ…(笑)

・富野(由悠季)さんが推してる。「宇宙からヘンなメカに乗ったドイツ人みたいな人が攻めてくる」ということで、ちょっとガンダムに似てるところもある。
富野さんも、ちょっと出来の悪い息子を見るような優しい目線に(笑)


宮昌太朗
●セリーヌ・エディオン
「石丸」が消滅して「エディオン」に。都内だと電車内のモニターでCMやってるけど、車内だと音が出ていないのでニューハーフが歌ってるみたい(笑)セリーヌ・ディオンを起用した意味があまり無い。
石丸ぼうやがニューハーフに変わるなんて!(笑)
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このあとは第二部の「北欧オタク紀行」ということで、フィンランドオタク事情を野口さんがレポート。

・フィンランドといえばムーミン!

・日本のマンガでは、「NARUTO」あたりも人気だが「銀牙」が大人気、「ONE PIECE」の3倍くらい売れている。

・冬が長く、外は-20℃くらいになるので、ゲームやアニメが盛ん。

・「トラコン」というコンベンションがあり、4000人くらい集まる。女子は音楽かけて踊ったりするが、男子は隅でTRPGなどやってる(笑)
宮「トラコンのトラって何?」
野口「えーと、ちょっとそれは調べてないです…」
といったやり取りには脱力しました(笑)
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衝撃的だったのは現地のゲーム雑誌で「PON」の40周年特集をやっていたことですね。
ゲームのオールタイムベストのランキングが掲載されていたのですが、「PON」が1位なのはすべての始まりと言う事で納得するとして、「シェンムー」の15位と言う高評価っぷりは日本人としては理解不可能な部分があります(笑)
ストリートファイターⅡが22位だったし…

柿崎さんがタイにプレゼン行ったときの話で、現地のおばちゃんバイヤーに
「日本のアニメって、描いてるの?」といわれたことには笑いました。
先進国に対する謎のステキ技術幻想があるのかな~…

フィンランドといえば個人的には「牧場の少女カトリ」なので、現地での評判を質問してみましたが、やはり現地ではほとんど忘れられている模様。傑作なのに悲しいですね。


今回は実に充実した内容で、マンスリーにしておくには惜しい感じですね。
とりあえず以後も、都合があう限りは行きます。


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